各種活動

プロトコル(統一手法)
GI評価表はJenkinsとWoleverらにより国際的標準化が行なわれ、この手法に準拠し日本では杉山・若木らが先行で研究された。本研究会では、この杉山・若木らの手法を統一プロトコールとすることが第1回日本GI研究会(2002年7月開催)で合意され、今後当分の間本研究会のGI共同研究に参画する場合には、このプロトコールの追従のもとで行なうことが推奨された。以下はGI研究のための統一手法である。

1.被験者
  • 1グループ10名、20~50歳、BMIが30以下、過去1年間の検査で耐糖能異常がないこと。
  • 降圧剤など薬剤の服用がないこと。
  • 事前にヘルシンキ宣言に則ったインフォームドコンセントを行ない、了承を得ていること。
  • 前日の検査より1日以上経過していること、生理期間中は未実施とする。
2.検査前日
  • 過激な運動を控える、午後8時以降は食事を摂らない。
  • 暴飲暴食・多量の飲酒・夜更かしを避ける。
  • 検査前日・検査前・検査中に体調が悪くなった場合は、検査を延期または中止する。
3.検査当日
  • 朝食を摂らない。
  • 午前7~9時に実施(開始)する。
  • 摂取前に指をアルコールで消毒し、よく乾かし空・腹時の血糖(1回目)を測定(どの指でも可)する。
  • 空腹時血糖が70から110以内であれば測定可能。 基準食及び検査食の摂取時間は5~10分で行ない、一口30回程度噛む事。
  • 測定中は喫煙を避け、静かな立ち仕事や座位の仕事程度にする。
  • 摂取開始(食べ始めて)から15分(2回目)・30分(3回目)・45分(4回目)・60分(5回目)・90分(6回目)・120分(7回目)の血糖を測定する。
4.基準食
  • 包装米飯(サトウのご飯、新潟産コシヒカリ100%、147g)を2回行い、血糖上昇下面積の差が25%以内であれば可能、平均し基準値とする。
  • 25%以上の場合、3回行いその中より25%以内の値を平均し基準値とする。
  • 摂取時の水分は、白湯または水150cc程度とする。 摂取後は検査終了まで絶飲食とする。
5.検査食
 炭水化物(食物繊維を含まない)を50gに合わせ、主に主食となる食品、単品であれば、スパゲッティ、日本そば、うどん、餅、粥、パン等。混合食であれば、豆ご飯、赤飯、炊込みご飯、カレーライス、寿司めし、オムライス、チャーハン、カツ丼、天丼、牛丼、シリアル+牛乳等。その他、糖質含量の多い食品として、果物類、菓子類、嗜好品、缶詰製品等、検査食は各研究グループに任せる。

6.検査機器
 簡易採血機で自己採血を行い、自己血糖測定器(三和化学、グルテストエース等)で測定する。

※ 2014年に開催された第13回GI研究会において、事務局から基準食について再検討の提案をいたしました。以下が提案内容です。
 基準食は佐藤食品工業株式会社の包装米飯、新潟産コシヒカリ100%、147gとしていますが、これは、1997(平成9)年11月に成分分析検査をされており、この成分値が包装米飯に表示され、この値で算出しております。
 2009(平成21)年5月になり、食品の産地偽装に対する規定が創設されたことによりJAS法が改正されました。これに伴い、100%という表示が削除され、同年7月に再検査した成分値をもとに改定され、今日まで使われています。この表示をもとに計算をし直すと、糖質50gに相当する摂取量は150gになります。佐藤食品では、製法は変えていないが、その年により新潟こしひかりの出来栄えが違い、その結果若干の数値が変わったとの返答でありました。研究会では、研究発表する場合に基準食の摂取量の表示(147g or 150gどちらでも可)を明確にすること、合わせてぶどう糖での計測でも可とすることが決められました。

AUC
図1 GI=A+B+C+D+E ※Fはマイナスであるため算出しない。
AUC
図2 検査食IACUを基準食IAUCで除して100を乗じる